2002年2月1日(金)08:18

スウェーデンは拡大EUにおける議長職の輪番制に反対

ストックホルム(ロイター)

スウェーデンのイェーラン・パーソン首相は、欧州連合(EU)が大きくなればEU議長職の輪番制は機能しなくなると考える。「私は輪番制が長期的に維持できるとは思わない」とパーソン首相は木曜日、ストックホルムにおいて語った。対案はいろいろ考えられると同首相は述べたが、いずれかを提案することはなかった。議長職は6ヶ月ごとに一定の順番で交替し、現在はスペインが務めている。スウェーデンは2001年の上半期に議長国を務めた。目下12の候補国がEU加盟に向けて努力している。

パーソン首相は、EUが現在の15ヶ国からたとえば25ヶ国に拡大すれば、輪番原則は空洞化すると述べた。同首相は、欧州委員会や欧州議会にではなく国民国家に一層の権限を与えるよう主張するイギリスの姿勢に賛意を表明した。現在のところはEU内で権力のバランスが保たれているが、もしこれを変えねばならないとしたら、閣僚理事会、すなわち各国政府の役割を強化すべきである、と首相は主張した。

EUは2004年にポーランド、チェコ、ハンガリー、スロヴァキア、スロヴェニア、リトアニア、ラトヴィア、エストニア、キプロスおよびポーランドが加盟を果たすと見ている。ブルガリアとルーマニアはこれ以降の加盟となる予定である。

2月の末にEU改革を協議する会議が発足し、EU機構改革の草案を作成する。その後2004年に加盟国首脳がこれを可決する予定である。改革会議の約100名のメンバーは、加盟15 ヶ国の政府および議会、欧州委員会、欧州議会および加盟候補国から選出される。

原題:Schweden gegen Rotation der Praesidentschaft in erweiterter EU